ドローン案件獲得リストの作り方|最初の1件につなげる営業先の探し方と提案の組み立て方

ドローン案件獲得リストの作り方|最初の1件につなげる営業先の探し方と提案の組み立て方

ドローンの資格を取ったあと、多くの人が止まるのは「操縦」ではありません。

本当に止まりやすいのは、案件の取り方です。

「ドローンで仕事をしたい」と思っても、実際には次のような悩みが出てきます。

  • どこに営業すればいいのか分からない
  • 空撮できます、と言っても反応がない
  • 問い合わせフォームを送っても返信が来ない
  • 実績が少なく、何を提案すればいいか分からない
  • 営業先を探しているうちに手が止まる

ただ、これは才能やセンスの問題ではありません。

多くの場合、原因は営業先の選び方と、提案の切り口が整理されていないことです。

ドローン案件を獲得するうえで重要なのは、やみくもに営業することではありません。

「ドローンを使えば、この会社の何が良くなるのか」まで仮説を立てたうえで、営業先をリスト化することです。

たとえば、同じ「ドローン空撮」でも、営業先によって提案内容はまったく変わります。

営業先 刺さりやすい提案 案件化しやすい用途
宿泊施設・グランピング施設 施設の雰囲気や周辺環境を映像で伝え、予約前の期待値を高める PR動画、SNSリール、公式サイト掲載動画
建設会社・工務店 施工実績や現場の規模感を見せ、採用・営業資料として活用する 施工実績動画、採用動画、現場記録
農業法人 人手不足や管理負担を減らすために、散布・調査・記録で活用する 農薬散布、圃場調査
自治体・観光協会 地域の魅力を上空から見せ、観光・移住・イベントPRに活用する 観光PR、防災訓練記録、地域紹介映像
学校・スポーツ施設 活動の魅力や施設の強みを伝え、集客・採用・入会促進につなげる 紹介動画、SNS動画、イベント映像

この記事では、ドローンで案件を獲得したい方向けに、営業先リストの作り方を具体的に解説します。

単なる「リスト作成」ではなく、最初の1件につながるリストの作り方として、営業先の探し方、項目設計、優先順位、営業文の作り方までまとめています。

資格取得後に止まっている方へ

最初の1件を作る動き方を、1人で悩まない。

ドローンの資格を取っても、案件は自然には増えません。

大切なのは、営業先の見つけ方・提案の作り方・最初の動き方を具体化することです。

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Tacticsの「トライくん」では、ドローンを仕事にしたい方向けに、営業先の整理、提案文の作成、案件獲得までの動き方を実践ベースでサポートしています。

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ドローン案件獲得リストとは

ドローン案件獲得リストとは、営業先となる企業・施設・団体の情報を一覧化したものです。

ただし、ここでいうリストは、「企業名と電話番号の一覧」ではありません。

ドローン案件につなげるためには、営業先ごとに以下の情報まで整理する必要があります。

  • どんな業種か
  • どんな課題がありそうか
  • ドローンを使うと何が改善できそうか
  • 空撮・映像・点検・農業支援のどれが合いそうか
  • 今すぐ提案すべき相手か、後回しで良い相手か
  • どんな文章で連絡すれば返信されやすいか

つまり、ドローン案件獲得リストは、営業のための住所録ではなく、案件を作るための作戦表です。

ただ企業名を集めるだけでは、案件にはつながりません。

「この会社に、なぜ今ドローンが必要なのか」まで書かれているリストが、案件獲得につながります。

質の高い案件獲得リストが必要な理由

質の高い案件獲得リスト

ドローン営業で成果が出ない人ほど、営業の前段階でつまずいています。

たとえば、次のような状態です。

  • 営業先をGoogleでなんとなく探している
  • 見つけた会社に同じ文章を送っている
  • 返信が来ない理由を分析していない
  • どの業種の反応が良いか記録していない
  • 提案内容が「空撮できます」で止まっている

これでは、営業数を増やしても成果につながりにくくなります。

質の高いリストの効果1:営業文が具体的になる

営業先の情報を事前に整理しておくと、送る文章が変わります。

たとえば、宿泊施設に営業する場合でも、以下の2つでは印象がまったく違います。

弱い営業文

はじめまして。ドローン空撮を行っております。 施設紹介動画などにご活用いただけますので、よろしければご相談ください。

具体性のある営業文

はじめまして。施設のInstagramと公式サイトを拝見しました。 お部屋や食事の魅力は伝わっている一方で、周辺環境や施設全体の開放感が動画ではまだ伝わりきっていない印象を受けました。

ドローンを活用すると、予約前のお客様に「ここで過ごすイメージ」をより具体的に伝えられるため、公式サイトやSNSでの予約導線強化に活用できるのではないかと感じ、ご連絡いたしました。

後者の方が、相手のことを見たうえで連絡している印象になります。

この違いを作るのが、リスト内に入れる「課題仮説」です。

質の高いリストの効果2:無駄な営業が減る

営業は、数も大事です。

ただし、案件につながりにくい相手に大量に送っても、疲弊するだけです。

たとえば、同じ100件でも、次の2つでは結果が変わります。

リストの状態 営業結果
業種も課題もバラバラな100件 文章が浅くなり、返信率が低くなりやすい
宿泊施設に絞り、動画活用の弱点まで見た100件 提案内容が具体化し、返信・商談につながりやすい

営業先を絞ることは、可能性を狭めることではありません。

むしろ、最初の1件を取りにいく段階では、勝ち筋がありそうな相手に絞った方が成果につながりやすいです。

質の高いリストの効果3:改善できる

営業結果をリストに残しておくと、次のようなことが分かります。

  • どの業種から返信が来やすいか
  • どんな件名だと開封されやすいか
  • どんな課題仮説だと商談化しやすいか
  • 電話とメールのどちらが反応が良いか
  • どの地域・業種は反応が悪いか

これが分かると、営業が感覚ではなくなります。

一度送って終わりではなく、データを見ながら改善できます。

ドローン営業リストに入れるべき項目

ドローン営業リストに入れるべき項目

ドローン案件獲得用のリストには、通常の営業リストよりも「提案に使える情報」を入れることが重要です。

以下の項目を入れておくと、実際の営業で使いやすくなります。

項目 内容 具体例
企業名・施設名 営業先の名称 〇〇建設、〇〇キャンプ場、〇〇観光協会
業種 提案内容を分けるための分類 建設、宿泊、観光、農業、学校、自治体
所在地 対応可能エリアか判断する 神奈川県横浜市、埼玉県戸田市、福岡県福岡市
WebサイトURL 公式情報を確認する 会社概要、サービス内容、施工実績、採用ページ
SNS URL 発信状況を確認する Instagram、X、YouTube、TikTok
問い合わせ先 アプローチ方法を決める 問い合わせフォーム、メール、電話番号、DM
担当者情報 分かる範囲で記録する 代表者、広報担当、採用担当、施設責任者
課題仮説 営業文の核になる情報 動画が少ない、採用に困っていそう、施設全体の魅力が伝わっていない
提案内容 何を提案するか 空撮PR、採用動画、施工実績動画、点検、農薬散布
優先度 営業順を決める A、B、C
アプローチ日 いつ連絡したか 2026年5月1日
結果 反応を記録する 返信あり、未返信、電話不在、商談化、失注
次回対応 追客漏れを防ぐ 3日後に再送、来月再連絡、資料送付

特に重要なのは、課題仮説・提案内容・優先度の3つです。

ここが入っていないリストは、営業時に「誰にでも送っている文章」になりやすくなります。

ドローン案件獲得リストの作り方5ステップ

ドローン案件獲得リストの作り方5ステップ

ここからは、実際にドローン案件獲得リストを作る手順を解説します。

  1. 営業戦略に基づいてターゲットを決める
  2. 必要なリスト件数を逆算する
  3. 営業先の情報を収集する
  4. リスト化してセグメント分けする
  5. 営業結果を反映して更新する

ステップ1:営業戦略に基づいてターゲットを決める

最初にやるべきことは、「誰に営業するか」を決めることです。

ここが曖昧なままだと、リストを作っても使えません。

ドローン案件の場合、ターゲットは大きく分けると以下のようになります。

領域 営業先 提案しやすい内容
映像・PR 宿泊施設、観光施設、キャンプ場、スポーツ施設、学校 PR動画、SNS動画、施設紹介、イベント映像
建設・不動産 建設会社、工務店、不動産会社、設計事務所 施工実績、現場記録、採用動画、物件紹介
点検・調査 外壁点検会社、太陽光事業者、設備管理会社 屋根点検、外壁点検、太陽光パネル点検
農業 農業法人、JA関連、地域農家、自治体 農薬散布、圃場調査、鳥獣被害調査
教育・スクール ドローンスクール、専門学校、地域団体 講習支援、体験イベント、卒業後サポート

最初の1件を狙うなら、いきなり全業種に広げる必要はありません。

むしろ、最初は1つの業種に絞った方が良いです。

たとえば、映像案件を取りたいなら、まずは以下のように絞ります。

例:宿泊施設向けに絞る場合

  • 地域:神奈川・山梨・静岡など対応可能エリア
  • 対象:グランピング施設、キャンプ場、温泉旅館、貸別荘
  • 課題:写真では雰囲気が伝わるが、滞在イメージが弱い
  • 提案:ドローンを使った施設紹介動画、SNS用リール、予約ページ用映像

ここまで決めると、営業文も具体的になります。

ステップ2:必要なリスト件数を逆算する

営業先を決めたら、次は必要な件数を逆算します。

「何件営業すれば案件になりますか?」と聞かれることがありますが、これは目標から逆算して考える必要があります。

たとえば、月に1件の商談を作りたい場合、以下のように考えます。

項目 想定
月間商談目標 1〜2件
返信率 2〜5%
返信から商談化する割合 30〜50%
必要な送信件数 100〜200件程度

もちろん、提案内容や営業先によって数字は変わります。

ただ、10件送って反応がないから諦めるのは早すぎます。

最初の段階では、100件単位で検証する前提を持った方が良いです。

案件獲得は、数を打つだけではなく、数を打ちながら改善することで精度が上がります。

ステップ3:営業先の情報を収集する

次に、実際に営業先の情報を集めます。

ドローン案件の場合、以下の情報源が使いやすいです。

情報源 探し方 向いている営業先
Google検索 「地域名+業種」で検索 建設会社、宿泊施設、観光施設、工務店
Googleマップ 地図上で近隣企業を探す 地域密着型の会社、店舗、施設
Instagram 地域名・業種名・施設名で検索 宿泊施設、飲食店、観光施設、スポーツ施設
YouTube 既存動画の有無や質を確認 学校、施設、企業PR、採用系
求人サイト 採用活動中の企業を探す 建設会社、設備会社、警備会社、農業法人
自治体サイト 事業者一覧・観光協会・補助金採択企業を見る 観光、地域PR、防災、農業
展示会出展社一覧 出展企業をリスト化 販促意欲が高い企業、BtoB企業

ただし、情報を集めるときに企業名だけを集めてはいけません。

必ず、以下のような「営業に使える情報」も一緒に見ます。

  • 公式サイトに動画があるか
  • SNSにリールやショート動画があるか
  • 採用ページが古くないか
  • 施工実績や導入事例が分かりやすいか
  • 施設全体の魅力が写真だけで伝わっているか
  • ドローンを使ったら価値が伝わりやすくなるか

ここまで見ることで、営業文に具体性が出ます。

ステップ4:リスト化してセグメント分けする

情報を集めたら、GoogleスプレッドシートやExcelにまとめます。

このとき、ただ一覧化するだけではなく、セグメント分けを行います。

ドローン案件の場合は、以下のように分けると営業しやすくなります。

セグメント 条件 営業方針
Aランク 動画活用の余地が明確で、課題仮説が立てやすい 個別に調べて、丁寧な営業文を送る
Bランク 活用余地はあるが、課題がやや弱い テンプレを少し調整して送る
Cランク 情報が少なく、提案理由が弱い 後回し。まずはA・Bから営業する

Aランクの例は、以下のような営業先です。

  • 宿泊施設なのに動画がほとんどない
  • 建設会社なのに施工実績の見せ方が弱い
  • 採用に力を入れているのに採用動画がない
  • 観光施設なのにSNSが写真中心で動きがない
  • スクールなのに卒業後の活用イメージが伝わっていない

このような営業先は、提案理由が作りやすいため優先度が高くなります。

ステップ5:営業結果を反映して更新する

営業リストは、作った瞬間よりも、運用しながら価値が上がります。

営業結果を記録していくことで、反応が取れるパターンが見えてくるからです。

最低限、以下の情報は記録してください。

記録する項目 記録例
送信日 2026年5月1日
送信方法 問い合わせフォーム、メール、Instagram DM、電話
返信有無 返信あり、返信なし
反応内容 興味あり、今は不要、予算なし、担当者不在
商談化 商談化、資料送付、保留、失注
次回対応 3日後に追客、翌月再連絡、資料送付後に電話

この記録があると、次回以降の営業精度が上がります。

たとえば、宿泊施設からの返信が多いなら、宿泊施設リストを増やすべきです。

建設会社から反応がないなら、営業文の切り口を「空撮」から「採用」「施工実績」「現場記録」に変える必要があります。

Googleスプレッドシートでリストを作る方法

Googleスプレッドシートでリストを作る方法

最初は高価な営業管理ツールを使う必要はありません。

Googleスプレッドシートで十分です。

以下の項目で作成すると、ドローン案件獲得用のリストとして使いやすくなります。

項目 入力例
A 企業名・施設名 〇〇グランピング
B 業種 宿泊施設
C 所在地 山梨県
D Webサイト 公式サイトURL
E SNS Instagram URL
F 問い合わせ先 フォームURL、メール、電話
G 課題仮説 施設全体の開放感が動画で伝わっていない
H 提案内容 ドローン空撮を使った予約ページ用PR動画
I 優先度 A
J 営業文の切り口 予約前の滞在イメージを高める映像提案
K アプローチ日 2026年5月1日
L 結果 返信あり、未返信、商談化
M 次回対応 5月5日に追客

ポイントは、項目を増やしすぎないことです。

最初から細かくしすぎると、入力が面倒になって運用が止まります。

最初は「課題仮説」「提案内容」「結果」の3つを必ず残すことを意識してください。

ドローン営業リスト作成に使える情報源

ドローン営業リスト作成に使える情報源

1. Google検索

最も基本になるのがGoogle検索です。

以下のような検索キーワードで営業先を探します。

  • 神奈川 工務店
  • 横浜 建設会社 採用
  • 山梨 グランピング
  • 静岡 キャンプ場
  • 福岡 観光協会
  • 埼玉 スポーツ施設
  • 千葉 農業法人

検索するときは、企業名だけでなく、公式サイトの内容も確認します。

「動画があるか」「採用ページがあるか」「施工実績が見やすいか」を見ることで、提案の切り口が見つかります。

2. Googleマップ

地域密着で営業する場合、Googleマップは非常に使いやすいです。

「近くの工務店」「キャンプ場」「宿泊施設」「建設会社」などで検索し、営業可能エリア内の候補を洗い出します。

特に、地域の会社に対しては「近くで活動している」というだけでも話のきっかけになります。

3. Instagram

映像案件を狙うなら、Instagramは必ず確認した方が良いです。

Instagramを見ると、以下のことが分かります。

  • 動画投稿をしているか
  • 写真だけで止まっていないか
  • 施設の魅力が伝わっているか
  • リールの再生数が伸びているか
  • 投稿の世界観が整っているか

たとえば、施設の写真は綺麗でも、動画が少ない場合は「滞在イメージを伝える映像」の提案ができます。

4. 求人サイト

求人を出している企業は、採用に課題を持っている可能性があります。

建設会社、設備会社、警備会社、農業法人などは、採用広報用の映像提案と相性があります。

この場合、単に「ドローン空撮」ではなく、以下のような提案にした方が刺さりやすくなります。

  • 現場の雰囲気が伝わる採用動画
  • 社員インタビューと空撮を組み合わせた会社紹介動画
  • 施工実績を見せながら会社の強みを伝える映像

5. 展示会の出展社一覧

展示会に出展している企業は、販促や認知拡大に前向きな場合があります。

出展社一覧から企業をリスト化し、以下のような提案ができます。

  • 展示会後のPR動画
  • 製品紹介動画
  • 導入事例動画
  • 採用・企業紹介動画

6. 自治体・観光協会サイト

観光PRや地域プロモーションを狙う場合は、自治体や観光協会のサイトも有効です。

地域の観光施設、イベント情報、事業者一覧を見ることで、営業先候補を見つけられます。

ただし、自治体向けは意思決定に時間がかかることも多いため、最初の1件を狙う場合は、民間施設から始めた方が早い場合もあります。

案件化率を高める5つのコツ

案件化率を高める5つのコツ

1. 「ドローンで撮れます」ではなく「何に使えるか」で伝える

ドローン営業で一番多い失敗は、「ドローンで撮影できます」と伝えてしまうことです。

これは間違いではありません。

ただ、相手からすると「だから何に使えるの?」となります。

営業文では、必ず使い道まで書く必要があります。

弱い表現 改善した表現
ドローン空撮できます 施設全体の雰囲気を上空から伝え、予約前の期待値を高める映像を制作できます
PR動画を作れます 採用ページやSNSで使える、会社の雰囲気が伝わる動画を制作できます
点検できます 高所確認の負担を減らし、現地確認の効率化につながるドローン点検が可能です

2. 課題仮説を必ず入れる

営業文には、必ず「御社はこういう課題がありそうだと感じました」という仮説を入れます。

たとえば、宿泊施設なら以下のように考えます。

公式サイトとInstagramを見るときは、写真が綺麗かどうかだけでなく、予約前のお客様が「そこで過ごすイメージ」まで持てるかを確認します。お部屋や食事の写真は十分でも、施設全体の広さ、周辺環境、到着した瞬間の雰囲気が伝わっていない場合は、ドローン映像の提案余地があります。

建設会社なら、以下のように考えます。

施工実績を見るときは、完成写真の綺麗さだけでなく、現場の規模感、対応できる工事の幅、働く人の雰囲気が伝わっているかを確認します。写真だけでは会社の強みが伝わりきっていない場合、空撮や現場映像を組み合わせることで、営業資料や採用広報に使いやすいコンテンツになります。

このように、相手を見たうえで書くと、テンプレ感が減ります。

3. 最初から売り込まない

初回の連絡でいきなり「見積もりします」「撮影しませんか」と言うと、相手は構えます。

最初は、以下のように入口を軽くする方が返信されやすくなります。

  • 一度、情報交換ベースで15分ほどお話できればと思います
  • 現在の映像活用について簡単にお伺いできればと思います
  • 必要であれば、活用イメージだけでも整理してお伝えできます
  • 番号のみの返信でも問題ございません

目的は、初回で売ることではありません。

まずは、会話の機会を作ることです。

4. 優先度Aの営業先に時間をかける

すべての営業先に同じ時間をかける必要はありません。

Aランクの営業先には、公式サイトやSNSを見たうえで個別文を作ります。

Bランクはテンプレを少し調整して送ります。

Cランクは後回しで問題ありません。

最初の1件を取りたいなら、数を打つだけでなく、勝ち筋がある相手に時間を使うことが重要です。

5. 返信が来た文章を保存する

返信が来た営業文は、必ず保存してください。

なぜなら、それが自分にとっての勝ちパターンになるからです。

たとえば、宿泊施設から返信が来たなら、その文章のどこが良かったのかを見ます。

  • 件名が良かったのか
  • 課題仮説が良かったのか
  • 提案内容が具体的だったのか
  • CTAが軽かったのか

反応が取れた文章を横展開することで、営業の精度が上がります。

営業先別の提案例

宿泊施設・グランピング施設

宿泊施設に対しては、単なる空撮ではなく「予約前の期待値を高める映像」として提案します。

見るべきポイント 提案内容
公式サイトに動画がない トップページや予約ページで使える施設紹介動画
Instagramが写真中心 SNS用の短尺リール動画
周辺環境の魅力が伝わっていない ドローンで立地・自然・施設全体を見せる映像

建設会社・工務店

建設会社には、「施工実績」「採用」「信頼感」の3つの切り口があります。

見るべきポイント 提案内容
施工実績が写真だけ 完成物件や現場の規模感が伝わる動画
求人を出している 社員の雰囲気や現場が分かる採用動画
大型案件の実績がある 営業資料や展示会で使える実績紹介動画

農業法人

農業法人には、映像よりも業務効率化の文脈が合う場合があります。

見るべきポイント 提案内容
広い圃場を管理している ドローンによる圃場確認・記録
人手不足がありそう 農薬散布や管理作業の負担軽減
鳥獣被害がある地域 赤外線や空撮による状況確認

学校・スポーツ施設

学校やスポーツ施設には、活動の魅力を伝える映像提案がしやすいです。

見るべきポイント 提案内容
活動実績はあるが発信が弱い SNS用の短尺動画
施設の強みが伝わりにくい 施設紹介・体験導線用動画
入会・集客を強化したい 体験予約につなげるPR動画

営業メールの具体例

宿泊施設向け営業メール

メール原稿例:宿泊施設向け

件名:施設の魅力を動画で伝えるご提案について

突然のご連絡失礼いたします。
ドローンを活用した映像制作を行っております、Tacticsの下川と申します。

貴施設の公式サイトとInstagramを拝見しました。
お部屋や食事の魅力は写真でとても伝わっている一方で、施設全体の開放感や周辺環境の魅力は、動画にすることでさらに伝わりやすくなるのではないかと感じました。

特に、ドローンを活用することで、予約前のお客様に「ここで過ごすイメージ」を直感的に伝えることができ、公式サイトやSNSでの予約導線強化にも活用できるかと存じます。

つきましては、一度オンラインにて15分ほど、現在の映像活用や今後の発信について情報交換させていただくことは可能でしょうか。

下記候補の中から、ご都合のよろしい番号のみご返信いただけますと幸いです。

① 〇月〇日(〇)〇時〜〇時
② 〇月〇日(〇)〇時〜〇時
③ 〇月〇日(〇)〇時〜〇時

何卒よろしくお願いいたします。

建設会社向け営業メール

メール原稿例:建設会社向け

件名:施工実績・採用広報に活用できる映像のご提案

突然のご連絡失礼いたします。
ドローンを活用した映像制作・導入支援を行っております、Tacticsの下川と申します。

貴社の施工実績ページを拝見しました。
実績数や対応領域の広さは伝わる一方で、現場の規模感や働く方々の雰囲気は、写真だけでは少し伝わりづらい印象を受けました。

ドローン空撮と地上撮影を組み合わせることで、施工実績の見せ方だけでなく、採用広報や営業資料としても活用できる映像を制作できるのではないかと考えております。

まずは売り込みではなく、現在の発信状況や映像活用の可能性について、15分ほど情報交換させていただけますと幸いです。

ご都合のよろしい番号のみご返信いただけますでしょうか。

① 〇月〇日(〇)〇時〜〇時
② 〇月〇日(〇)〇時〜〇時
③ 〇月〇日(〇)〇時〜〇時

何卒よろしくお願いいたします。

AIを活用したリスト作成方法

AIを活用したリスト作成方法

AIを使うと、営業リスト作成の効率を上げることができます。

ただし、AIに丸投げするのではなく、以下のように使うのが現実的です。

AIに任せること 自分で判断すること
営業先の分類 本当に提案余地があるか
課題仮説のたたき台作成 相手のサイトやSNSを見たうえでの修正
営業文の初稿作成 人間味や違和感の調整
優先度の整理 実際に営業する順番の決定

たとえば、営業先のURLを見ながら、AIに以下のように聞くことができます。

この会社にドローン空撮・映像制作を提案するとしたら、どんな課題仮説が考えられますか? 営業文に使える形で、具体的に3つ出してください。

ただし、最終的には自分の目で確認する必要があります。

AIが出した仮説が的外れな場合もあるため、公式サイト、SNS、求人情報を見たうえで調整しましょう。

よくある質問

Q. ドローン案件の営業先はどこから始めるべきですか?

最初は、映像や空撮の活用イメージが分かりやすい業種がおすすめです。

具体的には、宿泊施設、キャンプ場、観光施設、建設会社、工務店、学校、スポーツ施設などです。

理由は、ドローンを使った映像の価値を相手がイメージしやすいからです。

Q. 実績が少なくても営業していいですか?

営業して問題ありません。

ただし、実績が少ない場合は「すごい映像を作れます」ではなく、「こういう使い方ができます」と提案することが大切です。

実績不足は、提案の具体性である程度補えます。

Q. 営業メールと電話はどちらが良いですか?

最初は、問い合わせフォームやメールで送ったあと、必要に応じて電話する流れが現実的です。

特に法人の場合、いきなり電話よりも、事前に内容を送ってから確認の電話をする方が自然です。

Q. Instagram DMは使えますか?

使えます。

ただし、DMは短く、売り込み感を出さないことが重要です。

「投稿を拝見しました」「動画活用の余地があると感じました」「必要であれば簡単に活用案をお送りします」くらいの軽い入口にした方が返信されやすくなります。

Q. 何件くらい営業すれば案件になりますか?

業種や提案内容によりますが、最初は100件単位で検証する前提を持った方が良いです。

10件送って反応がないからダメと判断するのではなく、営業先、件名、課題仮説、CTAを変えながら改善することが重要です。

Q. リスト作成だけ外注しても良いですか?

外注しても問題ありません。

ただし、ドローン案件の場合は、企業名だけを集めたリストでは不十分です。

課題仮説や提案内容まで入っていないと、営業時に使いにくくなります。

まとめ|ドローン案件獲得は、営業先リストの作り方で変わる

ドローン案件を獲得するためには、操縦スキルや撮影スキルだけでは足りません。

必要なのは、誰に、何を、どう提案するかを整理することです。

その土台になるのが、案件獲得リストです。

特に重要なのは、以下の3つです。

  • 営業先を業種ごとに絞る
  • 相手ごとに課題仮説を立てる
  • 営業結果を記録して改善する

ドローンは、飛ばせるだけでは仕事になりません。

相手の課題に対して、どう使えるかまで提案できて初めて案件になります。

「資格を取ったけど、仕事につながらない」

そう感じている方は、まず営業先リストを作るところから始めてみてください。

案件獲得は、感覚ではなく設計で変えられます。

ドローンを仕事にしたい方へ

最初の1件を作る動き方を、
Tacticsがサポートします。

トライくんでは、ドローンの資格取得後に止まっている方向けに、 営業先の探し方、提案文の作成、案件獲得までの動き方を 実践ベースでサポートしています。

  • どこに営業すればいいか分からない
  • 提案文が作れない
  • 最初の1件を取りたい

そんな方は、まずはトライくんの内容をご覧ください。

最初の1件の作り方を見る

※本記事は、ドローン案件獲得を目指す方向けに、営業リスト作成・提案設計・営業改善の考え方をTactics独自の視点で整理したものです。