
建設・工事系企業案件を勝ち取る!映像・ドローン活用で差をつける4つの戦略
工事現場、建設プロジェクト、インフラ整備…。
こうしたスケールの大きな案件を受注したい映像クリエイターやドローンオペレーターの方も多いのではないでしょうか。
ただ撮影できるだけでは、発注先の決裁者の目を止めることはできません。
案件を勝ち取るためには、映像・ドローンを「提案ツール」として機能させる戦略が必要です。
この記事では、工事・建設系企業をターゲットに、
映像・ドローンを活用して案件を勝ち取るための4つの戦略をご紹介します。
最後には、実際に使える提案テンプレ例文も掲載しますので、ぜひご活用ください。
なぜ工事・建設系で映像・ドローンが勝ち筋になるのか?
建設現場や工事プロジェクトは、「安全性」「効率性」「実績」が強く問われる領域です。
しかし、静止画や紙の資料だけでは、その現場力を十分に伝えきれないことが多くあります。
そこで活きてくるのが、映像・ドローンです。
- 上空からの空撮で、工事の全体像や進捗を一目で見せられる
- 安全管理・作業手順などを映像化し、「きちんとやっている」ことをわかりやすく示せる
- 竣工後の完成イメージや利用シーンを動画で伝え、PRにも活用できる
その結果、同じ条件・同じ見積りであっても、
「映像付き・ドローン撮影あり」の提案は決裁者の印象に残り、受注率が上がりやすくなります。
建設・工事分野では、映像・ドローンは
「差別化ツール」かつ「信頼を見せる証拠」として機能します。
映像・ドローンで勝つための4つの戦略
戦略①:現場の価値を可視化する映像設計をする
「空からかっこよく撮りました」「完成しました」という映像だけでは、決裁者の心は動きにくいです。
大事なのは、「この映像を見て、発注者が何を感じるか」を意識した設計(映像・動画)です。
たとえば、次のような構成が考えられます。
- ドローンによる定点撮影を時系列で並べ、「工事が進んでいく様子」が一目で分かる映像
- 安全帯・ヘルメット・危険予知活動などを盛り込んだ、安全管理の取り組み紹介映像
- 完成直後〜運用開始までを追い、「この施工会社に任せるとここまでやってくれる」という印象を与えるストーリー構成
こうした価値を見せる映像設計ができると、
「単なる記録」から「提案の武器」に映像の役割が変わります。
戦略②:提案資料と映像を連動させる
映像を単体で見せるのではなく、提案書の一部として組み込むことで説得力が増します。
- 提案資料の中に「映像活用プラン」という項目を作り、スクリーンショットやイメージ画像を入れる
- 資料内にQRコードやURLを載せ、映像サンプルにすぐアクセスできるようにする
- オンライン打ち合わせの際、タブレットやPCで素早く映像を再生できるようにしておく
「口頭説明だけ」から「映像+資料で見せる提案」に変えることで、
発注者の理解度と納得感が一気に高まります。
戦略③:継続/運用まで見据えた提案をする
建設・工事案件では、竣工したら終わりではなく、その後の維持管理や点検も重要です。
そこで、映像・ドローンを使って「竣工まで」+「竣工後」までをカバーする提案が有効です。
たとえば、次のようなモデルが考えられます。
- 着工〜竣工までの定期ドローン撮影+竣工後1年目点検撮影をセットにしたプラン
- 竣工直後のPR映像と、Webサイト・採用向けに編集した2次利用プラン
- インフラ・太陽光発電・橋梁などの定期点検用に、ドローン映像レポートを毎年提供する契約
「一度きりの撮影」ではなく、「長く使える」「継続して使える」映像パッケージを提案できると、
単価も関係も両方育てていくことができます。
戦略④:発注側・決裁者が安心できる仕組みを示す
技術者側は「どれだけ良い映像を作れるか」に意識が向きがちですが、
発注側・決裁者が気にしているのは、次のようなポイントです。
- 安全に撮影してくれるのか(資格・保険・飛行ルールの順守)
- スケジュール通りに進めてくれるのか(工程表・予備日の有無)
- トラブルが起きたときにどう対応してくれるのか
- きちんと連絡が取れて、報告もしてくれるのか
そのため、提案の中に以下のような要素を入れておくと好印象です。
- 保有資格(国家資格・民間資格)、加入保険、遵守しているガイドラインの明記
- 撮影〜納品までのフロー図、スケジュールのサンプル
- 悪天候や機材トラブル時の対応方針
- 過去案件の実績と、クライアントの声
建設・工事系案件に使える「提案文」例3つ
ここからは、実際にメールや提案時に使える文章テンプレをご紹介します。
そのままでも、少しアレンジして使っていただいてもOKです。
【例文①】初回提案メール
件名:施工記録・PR映像のご提案(○○工事 様)
○○建設株式会社 ○○様
いつもお世話になっております。映像・ドローン撮影を専門にしております、○○と申します。
このたび、○○工事(例:○○発注/○月着工予定)の施工映像・竣工PR映像の
ご提案をさせていただきたく、ご連絡いたしました。
本プランでは、以下の特徴があります:
・ドローン空撮による「工事進捗の時系列撮影」
・安全・品質体制を見せるための現場紹介映像
・竣工後すぐにご活用いただけるPR映像(Web・展示会・説明会向け)
・竣工後1年目の点検撮影+簡易レポート映像付きプラン
お打ち合わせの機会を頂けますと、○○様のご現場に合った
撮影・編集スケジュールをご提示させていただきます。
ご多忙のところ恐れ入りますが、
ご都合の良い日時をいくつかお知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
――――――
○○ ○○
屋号/会社名:○○
TEL:○○
ポートフォリオ:URL
【例文②】資料送付・映像サンプル提示メール
件名:施工映像プラン資料のご送付(○○様)
○○建築株式会社 ○○様
お世話になっております。○○です。
本日、施工記録・PR映像プラン資料を添付いたしましたのでご確認ください。
■プラン内容(概要)
・着工~竣工までのドローン/地上撮影
・安全管理・工程報告映像の制作
・竣工直後にご活用いただけるPR映像+Web掲載用素材
・ご希望に応じた定期点検ドローン撮影プラン(竣工後1年目など)
資料内に映像サンプル(QRコード/URL)を記載しておりますので、
ご活用イメージの参考としてご覧いただけますと幸いです。
ご要望やご不明点がございましたら、
小さなことでもお気軽にお知らせください。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
――――――
○○ ○○
連絡先:○○
ポートフォリオ:URL
【例文③】竣工後フォロー&次案件提案メール
件名:竣工おめでとうございます + 次期点検・PR活用のご提案(○○様)
○○建設株式会社 ○○様
いつもお世話になっております、○○です。
このたび○月○日をもちまして、○○工事が無事竣工されましたことを心よりお祝い申し上げます。
今回制作させていただいた竣工映像につきましては、
Web掲載後○日で○○回再生/○件保存という反応をいただいております。
次のステップとして、以下のようなご活用が可能です:
・竣工後1年目のドローン点検撮影+報告映像の制作
・竣工動画を15~30秒に再編集し、SNSや広告用素材として運用
・施設紹介映像+地域向けPR用のストーリー映像の追加制作
ご関心をお持ちいただけましたら、
今後のご計画を伺いつつ、最適なご提案をさせていただければと思います。
短時間で結構ですので、
オンラインにてお話しできる機会をいただけますと幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
――――――
○○ ○○
屋号/会社名:○○
連絡先:○○
映像・ドローンで勝てる案件になる人の特徴
建設・工事系の映像案件で強い人には、いくつか共通点があります。
- 「ただ撮る」のではなく、「提案として撮る」という視点を持っている
- 映像・ドローンを、価格競争から抜け出すための差別化ツールと捉えている
- 提案資料・実績・フローなど、発注者が安心できる情報をセットで出せている
- 竣工後の活用・点検・PRまで含めた長い付き合いの提案ができている
こうした視点を取り入れていくことで、
「価格」だけで比べられる立場から、「価値」で選ばれる立場へとシフトしていくことができます。
「次につながる仕組み」を作るなら、トライくんの伴走支援も活用を
実際にここまで読んで、
- ターゲットや提案内容はなんとなく分かったけれど、形にするのが難しい
- 提案資料・映像構成・メール文まで一人で考えるのは時間が足りない
- 建設・工事系の案件に合った勝ちパターンを一緒に作ってほしい
と感じた方もいると思います。
そんなときは、伴走型サポート「トライくん」をうまく使ってください。
トライくんでは、例えば次のようなサポートが可能です。
- 狙うべき建設・工事系ターゲットの整理
- 提案資料・映像構成・見せ方のブラッシュアップ
- 提案メール・フォローメールのテンプレ作成
- 「単発で終わらせない」継続・点検・PRプランの設計
発注側・決裁者の視点まで想定した提案力を身につけることで、
単発受注に終わらず、継続案件・大型案件・紹介案件へと展開しやすくなります。
まとめ:映像・ドローンを「技術」から「提案の武器」へ
工事・建設系の映像案件で勝ちたいなら、
必要なのは「技術」だけではありません。
映像・ドローンを「提案の武器」として位置づけ、
現場の価値を可視化し、安心して任せてもらえる仕組みをセットで見せることが重要です。
今回ご紹介した4つの戦略と、3つの例文テンプレを活用しながら、
ぜひ次の建設・工事案件の提案に活かしてみてください。
そして、「一人では詰めきれない」と感じたときは、
トライくんと一緒に勝てる提案の型を作っていきましょう。
